大企業と中小零細企業では資金力も人材も違う
SNSやメルマガで大手広告代理店や、ブランディング会社のブランディングに関する発信が
毎日のように上がってきます。
内容は様々ですが、多くの場合中小零細企業には現実的でない内容のものが多いように思います。
大企業は資金も人材も十分にかけられますので、思うようにブランディングができて当たり前です。
大手企業の担当者の体験談や、大手代理店との対談などを見ても、
正直なかなか実感がわかないだけでなく、結局中小零細企業の弱さを実感するだけで
終わることさえあるでしょう。
企業規模とブランディング
中小零細企業といっても、社員が1000人以上いるような企業と5人以下の企業では、
それぞれ事情が違います。
もちろん少しでも大きな企業ほど、資金力や人材が揃っていますのでブランディングに
かけられる力は大きいのですが、企業規模が小さいからといってブランディングが
難しいということはありません。
企業規模とブランディングの効果には次のような関係があります。
●企業規模が大きければ大きいほど資金力と人材が豊富だが
効果を上げるのに時間がかかり、効果の見極めが難しい。
●企業規模が小さければ小さいほど資金力や人材は乏しいが、
短時間で効果あげることができ実感しやすい。
つまり企業規模が小さいほど、ちょっと労力をかければ状況を改善できたり、
短時間で新しい考え方を社員に浸透させることができるということです。
ブランディングの効果が出しやすいのです。
ところが企業規模が小さいほど、自社のブランディングを十分かなえられているところは少なく、
最初から諦めていたり、やり方がまずいところが大半です。
ある統計で10年で95%近い企業が倒産すると言われていますが、
中小零細企業のブランディングのまずさが、この数字を産んでいると言っても過言ではないでしょう。
小さな会社はそのことに少しでも早く気づき、少ない資金や人材でも積極的に
ブランディングを実践し、長く存続できる企業に成長することを目指すことが重要です。
まず何か身近なことで、少しの努力が効果的なブランディングを産むということを実感し、
さらに次のステップへ進むことを繰り返していく、それこそが小さい会社の現実的な
ブランディング方法と言えるのです。