企業の営業活動にデザインの力をうまく取り入れることが大事だという考え方が少しずつ広がっています。
欧米では比較的一般的な考え方になっているようですが、
日本でも大企業を中心にかなり重要性を認知されてきました。
簡単に言えば企業のイメージ戦略ですが、販売商品や広告だけでなく、
企業全体にそのイメージを浸透させブランド力を上げるというものです。
本当は中小企業のほうがその効果が明確にわかりやすいと思います。
すぐに売り上げが伸びるとかいうものではありませんが、ブランディングとはそういうもので、
1年、2年と経ってくると、はっきりと企業イメージが変わってくるだけでなく、
社員のモチベーションにも影響が出てくるはずです。
あまり企業規模が大きいとなかなかすべてに浸透させるのが難しくなりますが、
中小企業であれば浸透力も早く、明確に結果に表れます。
具体的な方策は企業によって様々ですが、実際のところどこから手を付ければよいかがわからない
というお話をよく聞きます。デザイナーにいろいろ頼めば良いとはわかっていても、
何からどう頼めばよいかわからないというのが一般的です。
本来デザイナーというのはそういうところから相談に乗ることでまず道筋を付けきちんと整理した上で
デザインにかかるべきですが、最近のデザイン会社は業務内容が細分化していることもあり、
なかなかそういう場面で的確なアドバイスやコンサルティングができなくなっています。
デザインコンサルティングという考え方
そういった企業の悩みを解決できるように、デザインコンサルティングという考え方が注目されています。
企業の経営やビジネスモデル、販促活動全般ににわたり、ブランディングに関わるご相談に応え、
必要とされるデザインをご提供するというものです。
自社の経営戦略が壁に当たっていたり、踊り場からなかなか抜け出せない、
近年じり貧が続いているというお悩みは、一般的な経営コンサルティングだけでは解決できない場合が多く、
そういった場合にデザインにおけるコンサルティングも検討の価値はあると思います。