「売り物」と「売る力」とは
「売り物」とはその企業やショップが自分たちのビジネスで自信を持って世の中に送り出せる商品やサービスのことです。その商品なら他には負けないだけの自信があったり、世の中からそれだけの評価をされている物のことです。
対して「売る力」とはその会社やショップの営業力であったり、宣伝力(発信力)、サイトや店舗の運営力をいいます。
中小企業やショップがすべきこと
大企業の場合は、圧倒的な資金力や人材を有していますので、「売り物」も「売る力」も両方が備わっています。ところが中小企業の場合は、多くの場合そのどちらかが欠けている場合が多く見られます。
簡単な例でいえば
●せっかくおいしい料理を出すのに店の場所が悪く、人に知ってもらう努力もしていない。
●場所も良く、ネットの発信や広告もちゃんとやっているのに、肝心の料理がまずい。
この例のようにどちらも結果的に商売はうまくいきませんが、理由が全く違います。
「場所も悪いし、何の発信もせずに料理もまずい。」これでは全くだめなことは簡単に理解できます。逆に「場所も良くって、発信もできていて、料理もうまい。」このことも簡単に理解できます。
ところがそれを実践できているところが意外と少ないのです。
このことは何も料理屋に限ったことでは無くすべてのビジネスに当てはまることです。
いくら素晴らしい車を作っても販売力や宣伝力が無ければ車は売れませんし、いくらデザインの優れた服をつくっても誰も知らなければ売れるはずがありません。
ところが中小企業の場合は、こういった欠点にあまり目を向けずジレンマを感じているところが多く存在します。
それを解決する方法はその企業ごとに違いますが、ひとついえることは、もう一度自社の商品や販売力を見つめ直すことが必要だということです。「この料理は本当においしいだろうか?」とか「この商品の良さをちゃんと伝えられているだろうか」など「売り物」と「売る力」の両面から再度見つめ直すことが必要です。
そしてそれこそが、ブランディングといえるのです。